涼を運ぶペパーミントの裏の顔?

スースーとした清涼感しられるペパーミントは夏に好まれる植物ではないでしょうか?この清涼感は主成分であるL-メンソールが皮膚や鼻腔などの表面にある温度受容器を活性化するためです。皮膚体温自体が低下してるのではなく、脳が錯覚し体感温度が2〜3度下がったように感じられるのです(条件により異なる)。ペパーミントの芳香浴で夏を快適にすごせるならどんどん使いたい!ところですがそうもいかないようです。


以下は日本メディカルハーブ協会の会報誌vol.52より北海道大学大学院 工学研究院 若林斉氏のリポートです。 (*[] 抜粋させていただきました。)


[メンソール塗布による体温調節応答の抑制と深部体温の上昇は熱中症発症のリスクを高めるため、注意が必要である。]

とあります。


運動時だけでなく、暑熱不可の高い環境下では安静状態でも長時間滞在すると、

[皮膚塗布したメンソールが発汗を抑制し、蒸発性熱放射が減少した結果、皮膚温と深部体温が上昇する]

というのです。


冷えているように感じているだけで、汗をかけずに、体内に熱がこもってしまうのは大変なことですよね。何事もほどほどが大切ですね。

とはいえ、ペパーミント精油は冷却後、加温でも知られています。濃度や時間頻度など条件によって使い分ければ素晴らしい精油だと思います。ついつい気持ち良いと沢山使いたくなってしまいますが、精油の使用には十分な注意を払っていきたいですね。





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