イランイランと梅の香りの共通点
先月剪定した梅の枝を生けていたのですが、今満開を迎えようとしています。まだ固かった蕾が日に日にふっくらと色づき、一枚一枚と花開く様子はなんとも風情があるものですね。
梅と共通点を持つ植物とは?
夜になると薄暗い分嗅覚が研ぎ澄まされるのでしょう、玄関を通過する度に梅の香りを強く感じます。我が家にあるのは薄ピンクの梅ですが、ある日花開いた直後の香りに別の植物が重なりました。でも、なかなかその植物の正体がわからず、数日が過ぎ、とある夜..あ!!と重なったのです。その香りの主はイランイランでした。
決して目立つことなく凛と控えめに香る梅と、アピール力抜群、鮮やかに香るイランイラン。香りの一部が重なったものの、どうしても共通しているように思えず、でも確かに重なる香りがあるので調べて見たところ。ありましたありました!その成分は酢酸ベンジルでした。
解放の香り成分【酢酸ベンジル】
酢酸ベンジルはイランイランだけでなく、ジャスミンやクチナシなどにも含まれる香り成分です。香水や化粧品にも含まれていますよ。高揚感を与えてくれる働きがあるといわれていますね。
それにしても、梅とイランイラン....。あまりにもイメージが違いすぎます。香りの世界は面白いですね。植物には沢山の香り成分が含まれているのですが、その成り立ちで全く異なる香りが生まれます。目には見えない自然界のアートですね。
みなさんもぜひ梅の花に出会う機会がありましたら、香りを楽しんでみてください。因みに、植物は比較的、開花直後が香ります。
それでは今日も素敵な香りライフをおすごしくださいね。
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