土を動かさない 秋の土用

10月20日の満月


こんにちは、kahoriです。なんだか一気に気温が下がってきましたね。ここ南信州の天気予報には\2℃/の表示が・・・。霜も降りるでしょうから、ファームや鉢物の整理をしなければいけません。ですが、昨日から秋の土用期間に入っていますので、あまり土いじりに適した時期ではありません。水星逆行を昨日で終えたと思ったら、土用がやってきましたね。笑


そんな訳で、今回は土用期間のすごし方についてお話したいと思います。



皆さんは”土用”を意識したことがありますか? 【土用のウナギ】はきっと誰もが耳にしたことがあるのではないでしょうか?毎年ウナギを食べています!という方もいらしゃるでしょう。【ウナギを食べる】これは夏の土用ですが、土用は夏だけでなく実は年に4回あるのをご存知でしたか?



土用とは?

土用とは立春、立夏、立秋、立冬の前18日間の期間になります。立春前が「冬の土用」で1月17日頃から始まり、「春の土用」立夏前4月17日頃、「夏の土用」立秋前7月20日頃、「秋の土用」立冬前10月20日頃に始まります。

*土用期間は年によって異なります。

*土用の入りの日によっては18日間でない場合もあります。



土用の起源 《陰陽五行論》

土用は中国から伝わった「陰陽五行論」に基づいています。陰陽五行論では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。季節もこの5つの要素に当てはめ、春=木、夏=火、秋=金、冬=水の気と関係する考えられました。そして「土」は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。また、季節だけでなく、臓器や感情、味覚などそれぞれの五行に対応し、様々に当てはめられています。例えば春は「肝」に対応し、肝機能がバランスを崩しやすく、感情面では「怒」に関係するためイライラしやすいといった具合です。また、味覚では「苦」になります。 ”春には苦味のあるものを食べると良い”  なとど聞いたことはありませんか?これは肝機能のデトックスの手助けでもあるのですね。こうしてみると、あながち迷信ではなく、なんとなく当てはまるなーということもあるのではないでしょうか。



土用の過ごし方 

【土を動かさない】

先に述べたように、それぞれの季節に対応する臓器や感情などがあるため、その季節に ”こんな風にすごすとよいよー”、”こんなことはあまりしない方がいいかもねー”、といったおすすめの過ごし方もあります。土用期間中は、陰陽道で土を司る神様である土公神[どくしん・どこうしん]が支配するると考えれれており、この時季は土の気が盛んになるとされています。そして、この期間は土を動かしてはいけないとされています。土を動かすとは、土いじり、草むしり、基礎工事、壁塗り、増改築などに当たりますが、土用前に着手した農作業や増改築についてはやってもよいと言われています。


土を動かしても良い日 【間日】

ですが、この土用には「間日」というのがあり、この日は土を動かしても良い、と言われています。土公神さまが天上へのぼっているそうです。

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2021年の秋の土用:10月20日〜11月6日

      間日: 10月26日・28日・30日

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その他にも

【新しいことを始めるのは避ける

【体調を崩しやすいので養生する

などが土用のすごしかたになります。




とはいえ、農をやっている方はこの季節は忙しい時期ですよね。私も鉢植えやファームの冬支度で忙しい日々です。要するに、

【季節の変わり目は体調を崩しやすいので無理しないでね】

という先人たちの知恵でもあるのでしょう。”やってはいけない”  に捉われ過ぎて心が疲れない程度に、季節の変わり目を少しだけ意識してすごしてみてはいかがでしょうか。







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